お食い初めでは、縁起のいい「祝い箸」を使って儀式を行います。
- 家にあるちょっといい箸ではダメなの?
- 箸袋だけオシャレにしたら割りばしでもOK?
- ゴミ箱にそのまま捨てるのは良くないと聞いたけど、どうすればいい?
この記事では、こんな疑問の答えが分かる「祝い箸」の意味や購入、処分方法をご紹介します。
祝い箸とは?
祝い箸は、どちらの端も使えるようになっている両口箸(りょうぐちばし)です。
片方は「神様」もう片方は「人」が使うと考え、神様と一緒に食事をすることを表しており、「神人共食(しんじんきょうしょく)」と言われています。
使うのは必ず「片方」だけにしましょう。
取り分け等で、うっかり反対側を使わないように。
祝い箸の長さは縁起の良い八寸
祝い箸の長さは、八寸(約24cm)です。
八寸の「八」から「末広がり」として、縁起が良いとされています。
祝い箸の別名
祝い箸は、以下のような別名で呼ばれることがあります。
両口箸(りょうぐちばし) | 両端が細くなっていてどちらも使える形状の箸。神様と人が一緒に食事をするとされています。 |
柳箸(やなぎばし) | 柳の木から作られている箸。丈夫で折れにくいことから、お祝い膳に最適。 |
俵箸(たわらばし) | 箸の真ん中が膨らんでいて米俵に見えることから。五穀豊穣を願います。 |
祝い箸の材質は?
祝い箸は、神聖な木と言われている柳でできており、丈夫で折れにくいため縁起が良いとされています。
柳に由来し「家内喜(やなぎ)」とかけているとも言われています。
柳の他には、ヒノキを使う場合も。ヒノキも神の木として神聖な素材です。
箸袋に名前を書く?
お正月におせち料理やお雑煮を食べる場合、祝い箸の箸袋に使う人の名前を書きます。
お食い初めに使う祝い箸には、「子供」の名前を箸袋に書いて使うと良いでしょう。その場合、あらかじめ名前を書くスペースのある箸袋を選ぶようにします。
祝い箸の購入方法
祝い箸は、お食い初め以外にお正月やお誕生日、節句など使う機会があるので、あらかじめ家に揃えておくと良いですね。
材質も意味があるので、「柳」(もしくはヒノキ)でてきているか購入時に確認しましょう。
海外産のものでは、「柳」ではなく「アスペン」と記載されていることもあります。
100円ショップ
お正月用の祝い箸として、年末年始であれば様々なデザインのものがダイソーやセリアなどの100円ショップで手に入ります。
大型店は年中入手可能ですが、小型店は年末年始以外取り扱いがない場合があります。
量販店で購入
ホームセンターや大型量販店などでも入手できます。
小型店は取り扱いがない場合があります。
ネットで購入
「ご祈祷済の祝箸」を販売しているところもあります。
箸袋と箸置きがセットになったものも手に入りやすいです。
お食い初め膳とセット
お食い初め膳セットを購入すると、祝い箸も一緒に入っていることがあります。
注文前に内容を確認すると良いでしょう。
お宮参りで
神社によってはお宮参りの時、歯固め石、お祝い膳の食器と一緒に祝い箸をいただくこともあります。
千代紙と和紙、水引で手作りの箸袋を作る方もいらっしゃいます。良い記念になりますね。
祝い箸は招待客分も準備する?
祝い箸お食い初めのお祝い膳で使用するため、その一膳で大丈夫です。
ただ、せっかくのお祝いの席。招待客の分も準備して、みんなで祝い箸を使ってお食い初めの食事会で使うのも良いでしょう。
使い終わった祝箸はどうるすの?
祝い箸は、神様と一緒に食事をする特別な箸。
そのため、使い終わった後の祝い箸は、ごみとして捨ててしまうのは良くないと言われています。
基本的には、神社に持っていきお炊き上げしてもらうようにします。
難しい場合は、お塩で清めてから白い紙につつみ、 生ごみなど日常のごみとは別にして可燃ごみとして処分しましょう。
神社でのお焚き上げに関しては、ウェブサイトでチェックするか直接聞いてみましょう。神社によっては、郵送受付しているところもあります。