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お食い初めメニューはこれで決まり!縁起の良い料理とその意味をご紹介

正式なお祝い膳のメニューは、一汁三菜が基本。

お祝い膳の基本メニュー

ご飯+汁物+「尾頭付きの魚 + 煮物 + 香の物」

ここでは、代表的なお食い初め膳のメニューをご紹介していきます。

目次

ご飯

おめでたい席では、赤飯が定番ですが、栗ご飯など季節のごはんを用意しても良いでしょう。また、地方によっては白いご飯を使うこともあります。

メニュー例説明
赤飯 お祝い席で食される伝統的な料理。
昔から「赤色」は邪気をはらう力があるといわれています 。
季節のごはん季節によっては、栗ご飯、豆ごはんなども用意することがあります。

汁物

汁物は、「吸う力が強くなるように」との願いをこめて「お吸い物」を準備するのが一般的です。食べ真似ではなく、赤ちゃんも食べられるようにベビー用の野菜スープを用意するのもよいでしょう。

メニュー例説明
はまぐりのお吸い物はまぐりは、2枚対になっていて元の貝同士でないとぴったり合わないことから、夫婦円満などの意味があります。
鯛のお吸い物長寿(20年以上生きるものも!)、皮の紅白の色など、昔から大変縁起が良いとされる魚。
鯉のお吸い物「鯉が激流の川を登って龍になる」中国の伝説から、出世魚として端午の節句の「鯉のぼり」に象徴される縁起の良い魚。

尾頭付きの魚

切り身ではなく、尾頭付きのさなかを選びます。
「頭」から「尾」までついていることから、物事や人生を最初から最後までまっとうするという意味が込められています。

メニュー 例 説明
尾頭付き真鯛の焼き魚昔から「祝い鯛」といわれ、お祝い膳には外せない定番の縁起の良い魚。長く生きる魚なので、長寿の意味も込められています。「めでたい」という語呂からも、縁起が良いとされています。
尾頭付きホウボウ科金頭の焼き魚地域によってはホウボウ科の「金頭(かねがしら)」を使うこともあります。鯛と同じく皮が赤い色をしていて、魔除けの意味があります。

鯛もホウボウも、頭が固い魚です。これらの魚を使うことで、赤ちゃんの頭の骨が固くなるように、という願いも込められています。

煮物

おめでたい食材や、旬の海・山の幸を使った煮物を準備します。

おめでたい具材例 説明
昆布昆布は、「昆布→よろ昆布→よろこぶ」と言われ縁起が良い食材です。
椎茸長寿の象徴「亀」の甲羅にみたてた六角形の飾り切りで、長生きできるよう願いを込めています。
たけのこたけのこは成長が早く天にむかってまっすぐ伸びるため、出世運が強くなったり子宝に恵まれると言われています。
人参古くから縁起物としての「梅」にみたて、梅花の飾り切りをした「ねじり梅」を使います。
れんこん穴が開いていて向こう側が見渡せるので「将来の見通しが良い」、種が多いので「子孫繁栄」の意味があります。
里芋親芋に小芋が沢山つくことから、「子孫繁栄」の意味があります。
有頭エビ曲がった腰と長いひげから「長寿」、目が飛び出していることから「目出たし(めでたし)」という意味があります。
タコ「多幸」の語呂合わせで、縁起のよい食材です。

香の物

元々は、香の物(こうのもの)は味噌漬けが基本でしたが、現在ではひろく漬物の別名で使われる言葉です。また、香(こう)と幸(こう)の語呂合わせの意味もあります。

メニュー例説明
紅白のなます紅白のなますは、一家の平和を願う縁起物です。
タコの酢の物「多幸」の語呂合わせで、縁起のよい食材です。

紅白餅(二の膳)

地方によっては、本膳(ご飯+一汁三菜)の他に、二の膳(紅白餅を5個)を準備する場合もあります。

歯固めの石

石にように丈夫な歯が生えるように、小石を1~3個準備します。

石は、主に以下のような方法で入手します。

  • お宮参りの時に神社からいただく
  • 川原から小さな丸い石をひろってくる
  • 神社内の丸い小石を借りる(お祝いが終わったら、お参りを兼ねて後日敷地内に返却します)
  • ベビー用品のお店で購入
  • ネットでご祈祷済の石を購入

石は熱湯消毒をして乾燥させてから使用すると安心ですね。

石と一緒に梅干しをそえることも

梅干しには、「しわができるまで長生きするように」という願いが込められています。

歯固めの石と一緒にそえる地域もあります。

歯固めの石の代用品

タコ「かたいタコでも、かみ切れるような丈夫な歯になりますように」という願いが込められています。主に関西地方の習わしです。「多幸」の語呂合わせもあります。
また、タコの足が8本なので、「八」の末広がりで縁起が良いとされています。
戦国武将が戦の前に食べた「勝ち栗」を添えることもあります。
(「勝ち栗」とは、栗の実を干し臼で搗(つ)いて殻と渋皮を取り除いたものです。「 搗(か)つ」が「勝つ」にかけられて、縁起が良いとされています。)
「かたい栗の実を噛めるくらい丈夫な歯になるように」という願いも込められています。
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