1月7日に食べる「七草粥(ななくさがゆ)」。
七草粥で使われる「春の七草」の「若菜」の力をもらうことで、病気を防いで一年健康に過ごせると言われています。
胃腸にやさしい七草がゆは、お正月にご馳走を食べすぎた「胃」を休ませる意味もあります
七草は柔らかい葉の部分は小さなお子さんでもカンタンにちぎることができるので、親子で楽しみながら作ることができる簡単メニューのひとつ。
ぜひ、お子さんと一緒に「七草粥」を作ってみませんか?
七草粥の材料と簡単レシピ、七草粥の由来や体に良い七草の効能をご紹介します。
七草粥のレシピ
この時期になると、スーパーでは「春の七草セット」が販売され、カンタンに春の七草を揃えることができます。
良いものから売れ切れてしまうので、売っているのを見かけたら早めにご購入するのがおススメ。
ここでは、定番の「米から作る七草粥」の他に、忙しいママのために炊いたご飯で作る「七草粥風かんたん雑炊」のレシピもご紹介します。
米から作る七草粥
材料(3~4人分)
- 七草(市販の七草セット1パック)
- 米…1カップ
- 水…1200cc~1500cc
- 塩…適宜
作り方
- 米を洗い、鍋に米と分量の水をいれて30分~1時間ほど置きます。
- 七草を洗います。すずしろ(大根)とすずな(かぶ)の根は薄切りにして皮ごと細かく刻み、葉は食べやすい大きさに刻みます。
- ①の鍋を強火にかけ、沸騰したらひと混ぜして弱火にします。
ごく弱火で30分ほどを目安に、好みの硬さのお粥を作ります。
(弱火にした後は、ねばりを出さないため途中でかきまぜないようにします) - お粥ができる5分ほど前に刻んだ七草を加え混ぜ合わせ、塩で味をととのえます。
七草粥風かんたん雑炊
材料(3人分)
- 七草(市販の七草セット1パック)
- ご飯…お茶碗3杯分
- だし汁…3カップ
- 塩…適宜
- 醤油…小さじ1
作り方
- 七草を洗い、葉を食べやすい大きさに刻みます。
- すずしろ(大根)とすずな(かぶ)の根を、薄切りにして皮ごと細かく刻みます。
- だし汁を準備します。(市販の顆粒だしを使ってもOK!)
- 鍋に、だし汁・ご飯・七草を加えます。沸騰後弱火で10分ほど煮ます。
- 最後に塩と醤油を加えて完成
最後に溶き卵をいれると、味がまろやかになって、お子さんも食べやすくなりますよ。
七草粥の由来
七草粥は、「人日(じんじつ)の節句」の行事食です。
1月7日は、五節句のひとつ「人日(じんじつ)の節句」の日にあたり、中国ではむかし「人日の節句」に無病息災を願い、7種類の野菜の汁物を食べる習慣がありました。
この風習が日本に伝わり、古くから日本にある「若菜摘み」の風習と結びついたことで、1月7日に「七草粥」を食べるようになったと言われています。
七草の効能
「七草」には、春に芽吹く青菜の栄養がたっぷり。ビタミンやカルシウム、ミネラルも多く含まれていて、古くから無病息災を祈願するにふさわしい「効能」があります。
昔の人は、春の七草をとることでお正月のご馳走で疲れた胃をいたわり、若菜ビタミンやミネラルを補っていたのですね。
せり
香りのよい水辺の山菜。体を温め、食欲増進の効果があります。
なずな(ぺんぺん草)
解熱、利尿、止血作用の他、血の巡りを良くすると言われています。
ごぎょう(母子草(ははこぐさ))
咳やのどの炎症に効果があります。
はこべら(ハコベ)
古くから薬草として使われてきました。整腸作用のほか、痛み止めの効果があります。
ほとけのざ(コオニタビラコ)
胃腸の調子を整え、食欲促進作用があります。
すずな(カブ)
ビタミンが豊富で、風邪予防に効果があります。
すずしろ(大根)
胃に優しく消化を助け、便秘にも効果があります。