一年で一番夜が長い日「冬至(とうじ)」
「冬至に柚子(ゆず)湯に入ると、風邪をひかない」
と言われています。
ここでは冬至に「柚子湯」に入る意味、こどもと一緒に入る柚子湯のポイント、柚子湯の後の柚子の使い道について紹介します。
冬至とは
冬至は、一年で一番太陽の位置が低く、一年で一番昼が短い日。
例年12月22日前後になります。
冬至を境に少しずつ昼の時間が長くなっていくことから
- 太陽がよみがえる日
- 人間の弱まった力がよみがえる日
と考えられてきました。
そのため、冬至には生きる力を回復する日として、開運・無病息災を願いさまざまな習慣が今も残っています。
- ゆずを入れたお風呂「柚子湯」に入る
- 「かぼちゃ」など縁起が良く力になる食べ物を食べる
柚子湯に入る意味
柚子の強い香りは、邪気を払い心身を清めると考えられています。
そのため、冬至の「生きる力を回復する日」に、邪気払い・心身を清めるために柚子湯に入るようになりました。
柚子の効能は、血行促進。
一番昼が短く寒さ厳しい冬至に柚子を浮かべたお風呂に入ることで、風邪をひかず健康に過ごせると言われています。
冬至は「湯治(とうじ)」、柚子は「融通(ゆうずう)」にかけて、冬至に柚子湯に入るようになったとの説もあります。
柚子は実るまでに長い年月がかかるので、「長年の苦労が実りますように」という願いも込められています。
このような理由から、家族みんなでゆず湯に入って、健康に冬を越したいですね!
柚子湯の準備
血行促進・美肌効果の他、柚子の皮にはの香りの元の精油が含まれていて、アロマのリラックス効果もあります。
効率よく柚子の効果を得るための方法をご紹介します。
- 柚子を切ってから入れる
- つまようじで穴をあける、切込みをいれる
- 果汁をしぼる
- 皮だけ浮かべる
【柚子湯入り方その1】柚子を切ってから入れる
柚子を半分、または輪切りにしていれると、香りも成分が浴室に広がりやすくなります。
お掃除や追い炊きを考えて、果肉が浮かないように水切りネット洗濯ネットに入れます。
果汁も入るので、お肌の弱い人は様子を見て入るようにしましょう。
【柚子湯入り方その2】穴をあける、切込みをいれる
柚子がたくさん準備できたら、丸ごとお風呂に浮かべると子供は大喜び。ただし、丸ごとは柚子の成分が出にくいため
- つまようじやフォークで穴をあける
- 皮に切り込みをいれる
ことで、香りや成分を楽しむことができます。
【柚子湯入り方その3】 果汁をしぼる
柚子をカットし、果汁を絞って直接お風呂にいれます。
刺激が強いため、お肌が弱い方はピリピリすることがあります。特にお子さんと一緒に入る場合は、お気を付けください。
【柚子湯入り方その4】皮だけ浮かべる
皮だけ大きめに包丁でカットして、お風呂に浮かべます。
丸ごと柚子の数が少ないとちょっと寂しい感じですが、皮なら数を増やせるので子供も喜びます。
子供と一緒に入る時のおススメ
こどもは、お風呂にぷかぷか浮いている柚子に大興奮。
ただ、肌の刺激を考えると果汁が入らないほうが安心です。
このような理由から、こどもと一緒に入る時は
- 丸ごと浮かべる
- 皮だけ浮かべる
方法がおススメ。
もし肌がピリピリ感じたら、すぐにシャワーで洗い流しましょう。
柚子湯の入ったら●●と唱えましょう!
冬至は、その日を境に昼が長くなる「陰が極まり再び陽にかえる日」 のため
「一陽来復(いちようらいふく)」
といい、上昇運に転じる日とされています。
柚子湯に入ったら、ぜひ「一陽来復(いちようらいふく)」と唱えて、運気をあげましょう!
使い終わった柚子はどうする?
使い終わった柚子。衛生面で食するのはできませんが、捨てるのは持ったいないですよね。
料理で使いたい分は、柚子湯に使う前に必要な部分をカットして、残りをお風呂に浮かべるようにします。
ここでは、芳香剤、お掃除道具とてして活用する方法をご紹介します。
芳香剤
お風呂に丸ごともしくは皮だけ浮かべたものは、お風呂から出して小皿にのせておけばお部屋にほのかに柚子の香りが広がります。
半分にカットして、トレイに置くのもGood!
お掃除
柚子の皮には油を分解する「リモネン」や「クエン酸」が含まれています。
柚子湯が終わったら、柚子の皮でお風呂の浴槽や蛇口、鏡やキッチンのシンクなどを磨くと、汚れを綺麗に落としてくれます。
その際皮の外側ではなく、内側の白い部分を使うようにしましょう。